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2015-07-31

テーマのテーマ

のらと進行役による空堀哲学caféの舞台裏話。第二弾は「テーマ設定」について聞きました。

「振り返り」と同じく色々な意図が背景にありました。おそらく半分は本当に気が散っているだけなのだと思うのですが、残りの半分は真剣なのだと思います。

では、のらと進行役のやりとりをどうぞ。

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「今回はテーマ設定について話しましょう。」

「はいはい。」

「これまでのテーマは、運命、猫っぽいひと/犬っぽいひと、ほめる/ほめられる、信じる、あう/あわない、嫉妬/あこがれ、女子力、名前、アクセサリー、霊、でした。」


「こういうの、気が散ってるっていうよな。」

「ホントにね。脈絡ないですよね。」

「基本、一期一会的な集まりだから、テーマの連続性考えてもしゃーないしなぁ。」

「それをいいことに好きにやっているような気がします。」

「まぁ、いいじゃない。」

「参加者の方から、このテーマで話せるのか?という不安の声をよく聞きますが。」

「設定してる側も、コレ大丈夫か?と思ってるからね。だって、霊、って。」

「無責任な。よくその調子でもちますね。」

「一応自分でもちゃんと考えられるテーマにはしてるからな。」

「テーマ設定では疑問文の形を使う方法もあると思うのですが、一度も使っていませんね。毎回ほぼ単語だけで。案内文は逆に疑問文だらけですが。」

「アレはね、意図がある。」

「ほう。」

「カタチとしてはね、テーマで領域を設定して、案内文でその領域への入り口をいくつかつくるっていうカンジ。」

「たとえば、女子力でいうと?」

「あえてのそれが例か。えー、とりあえず女子力っていわれるものがあるらしいのでそれについて考えましょうと。これが領域設定ね。で、そこへの入り方として、女子であることと女子力の関係とか、女子力の反対の男子力とか、女子と力とか、そういうのを考える入り方があると。これを疑問文で言ってみる。」

「テーマと案内文はそういう関係なんですね。それにしても案内文は過剰なくらい疑問文の塊ですよね。」

「案内文が疑問文だらけなのは、この入り口のどれかから入ってくださいっていうことを言いたいんじゃなくて、このくらい色んな疑問をもって参加してもらっていいですよ、っていうつもりがある。」

「間口を広げたい?」

「そう。色んな人に参加してもらいたいからさ。」

「問いかけが一つだと、それがピンと来なかったら自分には関係ない問題のように思えますね。」

「あれだけ問いを並べ立てたら、たいがい何でもアリと思えるかなぁ、と。あとさ、聞かれると答えたくなるでしょ?」

「はい?」

「テーマが疑問文だと答え考えたくなるやん、ってこと。」

「ああ。」

「2時間考え続けるっていうところで、みんながみんな答えようとすると、絶対もたんよ。」

「でしょうねぇ。」

「納得した?」

「まだ。」

「まだか。」

「テーマと案内文の役割は話しましたが、そもそものテーマの選択はどうなのですか?」

「おかしい?」

「わざとですよね?」

「わざとやね。」

「なぜ?」

「このテーマで考えられるだろうか、って不安に思うのって、裏を返せばそれについて考えたことがない、ってことがあるよね。そういう、あんまり考えられたことがないようなことを考えたい。」

「すでにある問題ではなく?」

「何々問題、っていうようなことについて考えることが大事なのは間違いない。でも、そういう問題について考える場所ってもう色々あると思うし、そこにたくさんの蓄積があると思う。だから、もうちょっと違うことをした方がいいな、って。」

「それで、考えられたことがなさそうなことをテーマに。」

「結局はデカい文脈をつかまえるしね。アクセサリーの話が自由の話にいったみたいに。」

「あえて自由をテーマにしなくてもいい、と。」

「自由とは何か?っていうテーマだと関係ないわーって思う人も、アクセサリーだったら興味あるかもしれないし、そこから自由にたどりつくなら、その人も自由について考えられるよね。そしたら、自由について考える人が増える。」

「ここでも間口を広げようとしているのですね。」

「あとは、単純に、前提を吹っ飛ばす爽快感みたいなのもあると思う。」

「というと。」

「あんまり考えられたことのないことって、考えても仕方ないから、とか、それ疑問に思ったらどうにもならなくなるでしょ、とか。そういうこともあると思う。」

「受け入れなければ何かが立ち行かなくなること?」

「そうそう。」

「そういうことに疑問をもってもいいところが哲学カフェということですか。」

「少なくとも空堀哲学caféはそういう場所にしたい。しばしばあるやん、何でコレするんですかって聞いたら怒られそうやけど、何でやってんのか意味わからんようなこと。なんか暗黙の了解があって、疑問をもったらダメな雰囲気があるやつ。」

「そうでなくても、確実に何かを進めようとすると確固とした足場が必要ですね。」

「それが必要なところにいる限り、それは守らくちゃいけないし。それは良いこと悪いこと、どっちもあると思うけど。哲学カフェは、別に途中で足場が崩れたって害もない、まあ困りはすると思うけど。そもそも安定した足場があるって、それだけ考えないようにしていることがあるってことかもしらんし。だから、いつも立ってる地面を叩き割ったらどうなるか試してみてもいいし、意味わからんまま従っている前提をぶっ飛ばしてみてもいいし。」

「その前提が必要とされているところではできないことですね。」

「崩してみて何が起きるかは賭けだと思うけどね、本当に実害がないかはわからん。崩しにかかった当人に何も起こらんとは思いにくいし。いい方向に行くこともあるかもしらんけど、それは読み切れん。」

「何もしてないわけではないですからね。」

「うん。」

「とりあえず、テーマについては話しつくせたでしょうか。」

「たぶんね。」

「確実にわかったことといえば、これからも単語と疑問文の羅列が送られてくるということでしたが。」

「そこは変わらんね。」

「また気になる声があれば話しましょう。」

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いかがでしたか?空堀哲学caféの不思議なテーマの謎は解けたでしょうか?これからもきっと予想のナナメ上をいくテーマが扱われるのでしょう。この方法がフィットする人とそうでない人がいると思いますが、これが空堀哲学caféのユニークさだと思ってもらえるといいかもしれません。
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tag : 哲学カフェ振り返り舞台裏

プロフィール

のら

Author:のら
猫鳴堂の堂守猫(雑種)。青い。

空堀哲学café
・日時:
 毎月第四日曜日
 16:00~18:00
・場所:
 道勝café
 大阪市中央区谷町6-4-20


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